単純型熱性けいれん予防のための有熱時対策 |
熱が出た時に痙攣(ひきつけ)を起こさないようにするための方法 | |
1.熱性けいれん(熱が出た時のひきつけ)は熱の出始めた24時間以内に多くみられます。 2.ひきつけを予防するためには熱の上がり始めに対処することが必要です。 (1)安静。(お子さんが一番楽な状況を作ってあげて下さい。) (2)冷やす。(お子さんが嫌がらなければ、アイスノン・氷嚢などで、首のまわり、頭、脇の下、などを冷やすと効果的です。) *解熱剤(熱さまし)は発熱24時間以内なら6〜8時間間隔でも良いのですが、痙攣(ひきつけ)を抑える効果はありません。 (3)ひきつけ止め ジアゼパム--------ダイアップ坐薬、セルシン、ホリゾン、セレンジン 0.3〜0.5r/kg/回にて投与 *人によっては眠気やフラフラすることがありますので、なるべく寝かせておいてください。 抱水クロラール-----エスクレ坐薬 30〜50mg/kg/回 *使った後、便がゆるくなることがありますが、心配ありません。 |
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*発熱初日に2回/日のみの投与で十分です。その後、熱が続いていても使う必要はありません。 *氷嚢・解熱剤は適宜使用して下さい。 *予防接種に関しては、昔は、一度熱性けいれんを起こすと、一年間接種することができなかったのですが、現在は、医療機関であれば、3ヶ月の間隔をあければ、接種できることになっています。(特に、小児神経医のもとであれば、1ヶ月の間隔で行うこともあります。) |
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痙攣(ひきつけ)を起こした場合の対処 | |
(1)安静にする=そっとしておく。あわてない。(口の中に物を入れない、体を揺すらないetc) (2)時計を見て、何分ぐらい痙攣を起こしているか、ある程度把握しておく。 (3)吐きそうな時、吐いた時は、吐物が気管に詰まらないように、顔を横に向ける。 (4)冷やす、体温を測る。 (5)表情(目の位置、口の形etc)、手足の動きを覚えておいてください。 (6)痙攣が5分を超えたら、または一度止まったものが、また始まるようなら救急車を呼んで病院で治療を受けましょう。 (7)解熱剤の使用は、ひきつけ止めの薬の効果を半減させるので、ひきつけが治まってから、30分以上経ってから使用して下さい。 |
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